Word VBA リファレンス(カーソルの移動関係)
                                        
カーソルの移動関係          (454)                           玄関へお回り下さい。 
ご注意
使用例中の wdApp.Selection等は、コード(説明)の簡略化の為に使用しているのであって、実際のご使用では、使用する文書ファイル等を明記する記述に変更して下さい。
wdDoc.Activate
wdDoc.ActiveWindow.Selection
のようにするとか。 Selection を使わないような記述にするとか。
又、詳しくは、ご使用のバージョンのWord VBAのヘルプをご覧下さい。
EndKey メソッド expression.EndKey(Unit, Extend)
 選択範囲を指定された構成単位の末尾まで移動または拡張します。このメソッドは、実際に移動した量を文字数で示す整数を返します。また、正しく移動できなかった場合は、0 (ゼロ) を返します。
  Unit 省略可能。選択範囲又は移動する範囲の単位を指定
   
使用できる定数は、WdUnits クラスの定数の下記の定数
    wdStory    6 文末に移動
    wdColumn    9 表の列の末尾に移動
    wdLine    5 行末に移動
    wdRow    10 表の行の末尾に移動
  Extend 省略可能。  選択範囲又は移動する範囲の移動方法を指定
    wdMove    0 選択範囲は解除され移動する
    wdExtend   1 移動範囲を選択する
 
 使用例
  文書の末尾に移動します
   wdApp.Selection.EndKey Unit:=wdStory, Extend:=wdMove
  行の末尾に移動します
   wdApp.Selection.EndKey Unit:=wdLine, Extend:=wdMove
  現在地から行の末尾までを選択します
   wdApp.Selection.EndKey Unit:=wdLine, Extend:=wdExtend

HomeKey メソッド expression.HomeKey(Unit, Extend)
 選択範囲を指定された単位の先頭まで移動または拡張します。このメソッドは、選択範囲を実際に移動した量を文字数で示す整数を返します。また、正しく移動できなかった場合は、0 (ゼロ) を返します。
  Unit 省略可能。選択範囲又は移動する範囲の単位を指定
   使用できる定数は、WdUnits クラスの定数の下記の定数
    wdStory    6 文頭に移動
    wdColumn    9 表の列の先頭に移動
    wdLine    5 行頭に移動
    wdRow    10 表の行の先頭に移動
  Extend 省略可能。  選択範囲又は移動する範囲の移動方法を指定
    wdMove    0 選択範囲は解除され移動する
    wdExtend   1 移動範囲を選択する
 
 使用例
  文書の先頭に移動します
   wdApp.Selection.HomeKey Unit:=wdStory, Extend:=wdMove
  行の先頭に移動します
   wdApp.Selection.HomeKey Unit:=wdLine, Extend:=wdMove

GoTo メソッド expression.GoTo(What, Which, Count, Name)
 Document オブジェクトまたは Range オブジェクトの場合、ページ、ブックマーク、またはフィールドなど指定された項目の開始位置を表す Range オブジェクトを返します。
 Selection オブジェクトの場合、指定された項目の直前の文字位置にカーソル位置を移動し、Range オブジェクトを返します。ただし、定数 wdGoToGrammaticalError、wdGoToProofreadingError、または wdGoToSpellingError を使用する場合は除きます。

  What 省略可能。指定範囲または選択範囲の移動先となる項目の種類を指定
      使用できる定数は、下記に示す WdGoToItem クラスの定数のいずれかです
    wdGoToBookmark      -1 ブックマークに移動
    wdGoToComment       6 コメントに移動
    wdGoToEndnote       5 文末に移動
    wdGoToEquation      10 方程式?
    wdGoToField        7 フィールド(分野)
    wdGoToFootnote      4 脚注に移動
    wdGoToGrammaticalError  14 文法エラーへ移動
    wdGoToGraphic       8 グラフィックへ移動
    wdGoToHeading       11 見出しへ移動
    wdGoToLine         3 行間を移動
    wdGoToObject        9 オブジェクトへ移動
    wdGoToPage         1 ページ間を移動
    wdGoToPercent       12 パーセント
    wdGoToProofreadingError 15 校正エラーへ移動
    wdGoToSection       0 セクションへ移動
    wdGoToSpellingError    13 スペルエラーへ移動
    wdGoToTable        2 テーブル間移動
  Which 省略可能。指定範囲または選択範囲の移動先となる項目の種類を指定。
     使用できる定数は、下記に示す WdGoToDirection クラスの定数のいずれかです。
    wdGoToAbsolute      1 wdGoToFirst と同じ、絶対値?に移動
    wdGoToFirst        1 最初に移動
    wdGoToLast        -1 最後に移動
    wdGoToNext        2 次に移動
    wdGoToPrevious      3 戻る
    wdGoToRelative      2 wdGoToNext と同じ
  Count 省略可能。文書での項目の番号を指定します。既定値は 1 です。
  Name 省略可能。引数WhatがwdGoToBookmark、wdGoToComment、wdGoToField、
   wdGoToObjectのいずれかである場合、この引数は名前を指定する。
 
 使用例
  2ページ目に移動します
   wdApp.Selection.GoTo What:=wdGoToPage, Which:=wdGoToAbsolute, Count:=2
  先頭ページに移動します
   wdApp.Selection.GoTo What:=wdGoToPage, Which:=wdGoToFirst
  文末方向に10行移動します
   wdApp.Selection.GoTo What:=wdGoToLine, Which:=wdGoToNext, Count:=10
  最後のページに移動します
   wdApp.Selection.GoTo What:=wdGoToPage, Which:=wdGoToLast

Move メソッド expression.Move(Unit, Count)
 指定範囲または選択範囲を開始位置または終了位置で解除し、選択が解除されたオブジェクトを指定された構成単位だけ移動します。このメソッドは、オブジェクトが実際に移動した構成単位を示す長整数型 (Long) の値を返します。移動が失敗した場合、0 (ゼロ) を返します。
  Unit 省略可能。移動する範囲の単位を指定
     使用できる定数は、下記に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdCell     12 表のセル間を移動
    wdCharacter   1 文字数単位で移動
    wdColumn     9 表の列方向に移動
    wdLine      5 行単位で移動
    wdParagraph   4 段落単位で移動
    wdRow      10 表の行方向に移動
    wdSection    8 セクション単位で移動
    wdSentence    3 文章単位で移動
    wdStory     6 文書の先頭または末尾に移動
    wdTable     15 テーブル単位で移動
    wdWord      2 単語単位で移動
  Count 省略可能。範囲を移動する構成単位を指定。正の値の場合、
   文末へ移動、負の値の場合、文頭方向に移動する。
  
使用例
  文末方向に10桁移動します
   wdApp.Selection.Move Unit:=wdCharacter, Count:=10
  文末方向に10行移動します
   wdApp.Selection.Move Unit:=wdLine, Count:=10
  文頭方向に5行移動します
   wdApp.Selection.Move Unit:=wdLine, Count:=-5

MoveDown メソッド expression.MoveDown(Unit, Count, Extend)
 選択範囲を文書の末尾方向に移動し、移動した構成単位の数を返します。
  Unit 省略可能。選択範囲を移動する構成単位を指定
     使用できる定数は、下記に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdLine     5 行単位で移動
    wdParagraph   4 段落単位で移動
    wdScreen    7 画面単位で移動
    wdWindow    11 ウィンドウ単位で移動
  Count 省略可能。選択範囲を移動する構成単位を指定。既定値は 1
  Extend 省略可能。選択範囲又は移動する範囲の移動方法を指定
    wdMove     0 選択範囲は解除され移動する(既定値)
    wdExtend    1 移動範囲を選択する
  
使用例
  文末方向に10行選択します
   wdApp.Selection.MoveDown Unit:=wdLine, Count:=10, Extend:=wdExtend

MoveEnd メソッド expression.MoveEnd(Unit, Count)
 指定範囲または選択範囲の終了位置を移動します。このメソッドは、指定範囲または選択範囲が実際に移動した構成単位の数を返します。移動が失敗した場合は、0 を返します。
  Unit 省略可能。文字の終了位置を移動するだけの構成単位を指定
   使用できる定数は、下記に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdCell     12 表のセル間を移動
    wdCharacter   1 文字数単位で移動
    wdColumn     9 表の列方向に移動
    wdParagraph   4 段落単位で移動
    wdRow      10 表の行方向に移動
    wdSection    8 セクション単位で移動
    wdSentence    3 文章単位で移動
    wdStory     6 文書の先頭または末尾に移動
    wdTable     15 テーブル単位で移動
    wdWord      2 単語単位で移動
  Count 省略可能。移動する構成単位の数を指定。既定値は 1
  使用例
  文末方向に1行移動します
   wdApp.Selection.Move Unit:=wdLine, Count:=1
  選択範囲の終了位置を10行、末尾に移動します
   wdApp.Selection.MoveEnd Unit:=wdLine, Count:=10
  選択範囲の終了位置を10文字、末尾に移動します
   Dim Count As Integer
   Count = wdApp.Selection.MoveEnd(Unit:=wdCharacter, Count:=10)
   Ret = CreateObject("WScript.Shell").Popup _
   (Count & " 文字、選択範囲を末尾に移動しました", 4)

MoveLeft メソッド expression.MoveLeft(Unit, Count, Extend)
 選択範囲を左方向に移動し、移動した構成単位の数を返します。
  Unit 省略可能。選択範囲を移動する単位を指定。
      使用できる定数は、下記に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdCell     12 表のセル間を移動
    wdCharacter   1 文字数単位で移動(既定値)
    wdSentence    3 文章単位で移動
    wdWord      2 単語単位で移動
  Count 省略可能。選択範囲を移動する単位を指定。既定値は 1
  Extend 省略可能。選択範囲又は移動する範囲の移動方法を指定
    wdMove      0 選択範囲は解除され移動する(既定値)
    wdExtend     1 移動範囲を選択する
  
使用例
  現在位置より左に10桁移動します
   wdApp.Selection.MoveLeft Unit:=wdCharacter, Count:=10
  現在位置より左に5単語移動します
   wdApp.Selection.MoveLeft Unit:=wdWord, Count:=5

MoveRight メソッド expression.MoveRight(Unit, Count, Extend)
 選択範囲を右方向に移動し、移動した構成単位の数を返します。
  Unit 省略可能。選択範囲を移動する単位を指定。
      使用できる定数は、下記に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdCell     12 表のセル間を移動
    wdCharacter   1 文字数単位で移動(既定値)
    wdSentence    3 文章単位で移動
    wdWord      2 単語単位で移動
  Count 省略可能。選択範囲を移動する単位を指定。既定値は 1
  Extend 省略可能。選択範囲又は移動する範囲の移動方法を指定
    wdMove      0 選択範囲は解除され移動する(既定値)
    wdExtend     1 移動範囲を選択する
  
使用例
  現在位置より右に10桁移動します
   wdApp.Selection.MoveRight Unit:=wdCharacter, Count:=10
  現在位置より右に10単語移動します
   wdApp.Selection.MoveRight Unit:=wdWord, Count:=10

MoveRight メソッド expression.MoveRight(Unit, Count, Extend)
 選択範囲を右方向に移動し、移動した構成単位の数を返します。
  Unit 省略可能。選択範囲を移動する単位を指定します。
   
使用できる定数は、下記に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdCell     12 表のセル間を移動
    wdCharacter   1 文字数単位で移動(既定値)
    wdSentence    3 文章単位で移動
    wdWord      2 単語単位で移動
  Count 省略可能。選択範囲を移動する単位を指定。既定値は 1
  Extend 省略可能。選択範囲又は移動する範囲の移動方法を指定
    wdMove      0 選択範囲は解除され移動する(既定値)
    wdExtend     1 移動範囲を選択する
  使用例
  現在位置より右に10桁移動します", 3)
   wdApp.Selection..MoveRight Unit:=wdCharacter, Count:=10
  現在位置より右に10単語移動します", 3)
   wdApp.Selection.MoveRight Unit:=wdWord, Count:=10

MoveStart メソッド expression.MoveStart(Unit, Count)
 
指定範囲または選択範囲の開始位置を移動します。指定範囲または選択範囲の開始位置が実際に移動した構成単位を示す整数を返します。移動が失敗した場合は、0 (ゼロ) を返します。
  Unit 省略可能。開始位置を移動する構成単位数を指定します。
   
使用できる定数は、次に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdCell     12 表のセル間を移動
    wdCharacter   1 文字数単位で移動
    wdColumn     9 表の列方向に移動
    wdParagraph   4 段落単位で移動
    wdRow      10 表の行方向に移動
    wdSection    8 セクション単位で移動
    wdSentence    3 文章単位で移動
    wdStory     6 文書の先頭または末尾に移動
    wdTable     15 テーブル単位で移動
    wdWord      2 単語単位で移動
    wdLine      5 行方向に移動
  Count 省略可能。移動する構成単位の最大値を指定。既定値は 1
  
使用例
  現在選択開始位置を2行移動します
   wdApp.Selection.MoveStart Unit:=wdLine, Count:=2

MoveUp メソッド expression.MoveUp(Unit, Count, Extend)
 
選択範囲を文書の先頭方向に移動し、移動した構成単位の数を返します。
  Unit 省略可能。選択範囲を移動する構成単位を指定
   使用できる定数は、下記に示す WdUnits クラスの定数のいずれかです。
    wdLine     5 行単位で移動
    wdParagraph   4 段落単位で移動
    wdScreen    7 画面単位で移動
    wdWindow    11 ウィンドウ単位で移動
  Count 省略可能。選択範囲を移動する構成単位を指定。既定値は 1
  Extend 省略可能。選択範囲又は移動する範囲の移動方法を指定
    wdMove     0 選択範囲は解除され移動する(既定値)
    wdExtend    1 移動範囲を選択する
  
使用例
  文頭方向に4行選択します
   wdApp.Selection.MoveUp Unit:=wdLine, Count:=4, Extend:=wdExtend

その他移動に関するメソッド等
Browser プロパティ 垂直スクロールバーの [ジャンプ先の選択] ボタンを表す Browser オブジェクトを取得します。値の取得のみ可能です。
GoForward メソッド 作業中の文書内で直前に編集を行った 3 か所のいずれかに、カーソルを移動します。
GoToNext メソッド Range または Selection オブジェクトでは、引数 What に指定した次の項目または場所の開始位置を参照する Range オブジェクトを返します。このメソッドを Selection オブジェクトに使用すると、選択範囲は指定された項目に移動します。
GoToPrevious メソッド

引数 What に指定した前の項目または場所の開始位置を参照する Range オブジェクトを返します。GoToPreviousSelection オブジェクトに使用すると、選択範囲は指定された項目に移動します。

MoveEndUnil メソッド 文書内で指定された文字のいずれかが見つかるまで、指定範囲または選択範囲の終了位置を移動します。検索方向が下方向である場合、指定範囲または選択範囲は拡張します。
MoveEndWhile メソッド

指定された文字のいずれかが文書内で検索されると、指定範囲または選択範囲の終了位置を移動します。

MoveStartUntil メソッド

文書内で指定された文字が見つかるまで、指定範囲または選択範囲の開始位置を移動します。検索方向が上方向である場合、指定範囲または選択範囲は拡張されます。

MoveStartWhile メソッド

指定された文字のいずれかが文書内で検索されると、指定範囲または選択範囲の開始位置を移動します。

MoveUntil メソッド 文書内で指定された文字のいずれかが見つかるまで、指定範囲または選択範囲を移動します。
MoveWhile メソッド 文書内で指定された文字のいずれかを見つけると、指定範囲または選択範囲を移動します。
Next メソッド

次の段落を表す Paragraph オブジェクトを返します。

Previous メソッド

Browser オブジェクトに対して、ブラウザーターゲットで示された前の項目に選択を移動します。ブラウザー ターゲットを変更するには、Target プロパティを使用します。

Relocate メソッド

アウトラインモードで、指定範囲内の段落を移動します。本文がアウトライン モードで折りたたまれているか、または範囲に含まれる場合にのみ、本文は見出しと共に移動します。

StartOf メソッド

指定範囲または選択範囲の開始位置を、最も近い指定された文字列の構成単位の先頭まで移動または拡張します。このメソッドは、指定範囲または選択範囲を移動または拡張する文字数を示す長整数型 (Long) の値を返します。文書の先頭方向に移動する場合は、負数を返します。

Target プロパティ Previous メソッドおよび Next メソッドを使用して移動する文書の項目を設定します。値の取得および設定が可能です。
参考サイト
 Word の列挙定数  Word のメソッド  Word のプロパティ


2006/11/16


VBレスキュー(花ちゃん)
Visual Basic6.0  VB6.0