FileSystemObject オブジェクトについて
                                                         玄関へお回り下さい。
はじめに
   使用する前に、[プロジェクト]→[参照設定]で Microsoft Scripting Runtime の参照に
チェックを入れておいて下さい。


Microsoft Scripting Runtime はMicrosoft Internet Explorer 5.0 以上に導入されているそ
うです。その他MSのサイトからもDLできるようです。
FileSystemObject オブジェクトは、Web サーバー上のファイルやフォルダーを追加、移動、変更
等のファイル操作や情報を取得したりでき、VB上からも使う事ができる便利なファイル処理
用のオブジェクトです。
VBの機能やAPIを使っても面倒な処理が簡単にできたり、ファイルの読み書きが簡単な操作
で高速に処理できたりと使い方によっては非常に便利な機能が含まれて降ります。
私の曖昧な説明より、MSDNで FileSystemObject で検索して見て下さい。 
又、下記のメソッド・プロパティ一覧を見て頂けばどういう物かお解り頂けるかと思います。

VBからFileSystemObject オブジェクトを利用するには、
CreateObject メソッドを使用するか
FileSystemObject オブジェクトの変数を宣言することにより、FileSystemObject オブジェクト
を作成します。

  FileSystemObject オブジェクトの変数を宣言します。
  Dim Fso As New FileSystemObject

  CreateObject メソッドを使用して、FileSystemObject オブジェクトを作成します。
  Set Fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

  上の構文において、Scripting はタイプ ライブラリの名前であり、FileSystemObject は
  インスタンスが作成されるクラスの名前です。
  1 番目の方法は Visual Basic でのみ使用できますが、2 番目の方法は Visual Basic 及
  びVBScript のどちらでも使用できます。

FileSystemObject のオブジェクト及びメソッド・プロパティについて(ヘルプより抜粋)
     Drive オブジェクト
  特定のディスクドライブまたはネットワーク共有のプロパティにアクセスできます。


Drive オブジェクトには、メソッドはありません。

Drive オブジェクトのプロパティの一覧
AvailableSpace 指定されたドライブまたはネットワーク共有でユーザーが使用できるディスク容量を返します。
DriveLetter 物理ローカルドライブまたはネットワーク共有のドライブ名を返します。値の取得のみ可能です。
DriveType 指定されたドライブの種類を示す値を返します。
FileSystem

指定されたドライブに使用されているファイルシステムの種類を返します。

FreeSpace 指定されたドライブまたはネットワーク共有でユーザーが使用できるディスクの空き境域を返します。値の取得のみ可能です。
IsReady

指定されたドライブの準備ができている場合は真 (true) を返します。準備ができてない場合は偽 (false) を返します。

Path 指定されたファイル、フォルダー、またはドライブのパスを返します。
RootFolder 指定されたドライブのルートフォルダーを表す Folder オブジェクトを返します。値の取得のみ可能です。
SerialNumber ディスクボリュームを一意に識別する小数のシリアル番号を返します。
ShareName

指定されたドライブのネットワーク共有名を返します。

TotalSize ドライブまたはネットワーク共有の総容量をバイト単位で返します。
VolumeName 指定されたドライブのボリューム名を設定または返します。値の取得も可能です。

     File オブジェクト
  ファイルのあらゆるプロパティにアクセスする手段を提供します。


File オブジェクトのメソッドの一覧
Copy 指定したファイルまたはフォルダーを別の場所にコピーします。
Delete 指定されたファイルまたはフォルダーを削除します。
Move 指定されたファイルまたはフォルダーを別の場所へ移動します。
OpenAsTextStream

指定したファイルを開き、開いたファイルの読み取り、または追加書き込みに使用できる TextStream オブジェクトを返します。


File オブジェクトのプロパティの一覧
Attributes

ファイルまたはフォルダーの属性を設定します。値の取得も可能です。属性によっては、値の取得のみ可能な場合もあります。

DateCreated 指定されたファイルまたはフォルダーの作成された日付と時刻を返します。値の取得のみ可能です。
DateLastAccessed

指定されたファイルまたはフォルダーが最後にアクセスされたときの日付と時刻を返します。値の取得のみ可能です。

DateLastModified 指定されたファイルまたはフォルダーが最後に更新されたときの日付と時刻を返します。値の取得のみ可能です。
Drive

指定されたファイルまたはフォルダーが格納されているドライブの名前を返します。値の取得のみ可能です。

Name 指定されたファイルまたはフォルダーの名前を設定します。値の取得も可能です。
ParentFolder 指定されたファイルまたはフォルダーが格納されているフォルダーを表す Folder オブジェクトを返します。値の取得のみ可能です。
Path

指定されたファイル、フォルダー、またはドライブのパスを返します。

ShortName 従来の 8.3 形式のファイル名が必要なプログラムのために、短いファイル名を返します。
ShortPath 従来の 8.3 形式のファイル名が必要なプログラムのために、短いパス名を返します。
Size

ファイルの場合、指定されたファイルのバイト単位のサイズを返します。フォルダーの場合、指定されたフォルダー内のすべてのファイルおよびフォルダーの合計サイズをバイト単位で返します。

Type ファイルまたはフォルダーの種類に関する情報を返します。たとえば、名前が .TXT の拡張子で終わるファイルの場合なら、"テキスト文書" という文字列が返されます。

   FileSystemObject オブジェクト
  コンピューターのファイルシステムにアクセスできます。


FileSystemObject オブジェクトのメソッドの一覧
BuildPath 既存のパスの末尾に名前を追加します。
CopyFile ファイルを別の場所へコピーします。
CopyFolder フォルダーを再帰的に別の場所へコピーします。
CreateFolder フォルダーを作成します。
CreateTextFile

指定した名前のファイルを作成し、作成したファイルの読み取りまたは書き込みに使用できる TextStream オブジェクトを返します。

DeleteFile 指定されたファイルを削除します。
DeleteFolder 指定されたフォルダーおよびそのフォルダー内のフォルダーとファイルを削除します。
DriveExists 指定されたドライブが存在する場合は、真 (true) を返します。存在しない場合は、偽 (false) を返します。
FileExists 指定したファイルが存在する場合は、真 (true) を返します。存在しない場合は、偽 (false) を返します。
FolderExists

指定されたフォルダーが存在する場合は、真 (true) を返します。存在しない場合は、偽 (false) を返します。

GetAbsolutePathName 指定されたパスの絶対パス名を返します。
GetBaseName 指定されたパス内に含まれるファイルのベース名 (ファイル拡張子を除いたもの) を表す文字列を返します。
GetDrive 指定されたパスに含まれるドライブに対応する Drive オブジェクトを返します。
GetDriveName 指定されたパスのドライブ名を返します。
GetExtensionName 指定されたパスの拡張子を表す文字列を返します。
GetFile

指定されたパスに置かれているファイルに対応する File オブジェクトを返します。

GetFileName 指定されたパスの最後のファイル名またはフォルダー名を返します。
GetFolder 指定されたパスに置かれているフォルダーに対応する Folder オブジェクトを返します。
GetParentFolderName 指定されたパスの最後のファイルまたはフォルダーの親フォルダーの名前が入った文字列を返します。
GetSpecialFolde 指定された特殊フォルダーを返します。
GetTempName

一時ファイルまたは一時フォルダーの名前をランダムに生成して返します。このメソッドは、一時ファイルや一時フォルダーを必要とする処理を行うときに便利です。

MoveFile

ファイル (複数可) を別の場所へ移動します。

MoveFolder フォルダー (複数可) を別の場所へ移動します。
OpenTextFile

指定したファイルを開き、開いたファイルの読み取り、または追加書き込みに使用できる TextStream オブジェクトを返します。


FileSystemObject オブジェクトのプロパティの一覧
Drives ローカルマシンで利用できるすべての Drive オブジェクトが入った Drives コレクションを返します。

   Folder オブジェクト
  フォルダーのあらゆるプロパティにアクセスする手段を提供します。

Folder オブジェクトのメソッドの一覧
Copy 指定したファイルまたはフォルダーを別の場所にコピーします。
Delete 指定されたファイルまたはフォルダーを削除します。
Move 指定されたファイルまたはフォルダーを別の場所へ移動します。
OpenAsTextStream 指定したファイルを開き、開いたファイルの読み取り、または追加書き込みに使用できる TextStream オブジェクトを返します。

Folder オブジェクトのプロパティの一覧
Attributes ファイルまたはフォルダーの属性を設定します。値の取得も可能です。属性によっては、値の取得のみ可能な場合もあります。
DateCreated

指定されたファイルまたはフォルダーの作成された日付と時刻を返します。値の取得のみ可能です。

DateLastAccessed 指定されたファイルまたはフォルダーが最後にアクセスされたときの日付と時刻を返します。値の取得のみ可能です。
DateLastModified 指定されたファイルまたはフォルダーが最後に更新されたときの日付と時刻を返します。値の取得のみ可能です。
Drive 指定されたファイルまたはフォルダーが格納されているドライブの名前を返します。値の取得のみ可能です。
Files 指定されたフォルダー内にあるすべての File オブジェクトの入った Files コレクションを返します。このコレクションには、隠しファイルやシステム ファイルの属性を持つ File オブジェクトも含まれます。
sRootFolder

指定されたフォルダーがルートフォルダーの場合は、真 (true) を返します。ルートフォルダーでなければ、偽 (false) を返します。

Name 指定されたファイルまたはフォルダーの名前を設定します。値の取得も可能です。
ParentFolder

指定されたファイルまたはフォルダーが格納されているフォルダーを表す Folder オブジェクトを返します。値の取得のみ可能です。

Path 指定されたファイル、フォルダー、またはドライブのパスを返します。
ShortName

従来の 8.3 形式のファイル名が必要なプログラムのために、短いファイル名を返します。

ShortPath

従来の 8.3 形式のファイル名が必要なプログラムのために、短いパス名を返します。

Size

ファイルの場合、指定されたファイルのバイト単位のサイズを返します。フォルダーの場合、指定されたフォルダー内のすべてのファイルおよびフォルダーの合計サイズをバイト単位で返します。

SubFolders 指定されたフォルダー内にあるすべてのフォルダーの入った Folders コレクションを返します。このコレクションには、隠しファイルやシステム ファイルの属性を持つフォルダーも含まれます。
Type ファイルまたはフォルダーの種類に関する情報を返します。たとえば、名前が .TXT の拡張子で終わるファイルの場合なら、"テキスト文書" という文字列が返されます。

   TextStream オブジェクト
  ファイルへのシーケンシャルアクセスを行うオブジェクトです。


TextStream オブジェクトのメソッドの一覧
Close 開いた状態の TextStream ファイルを閉じます。
Read TextStream ファイルから指定された文字数を読み込み、その結果の文字列を返します。
ReadAll

TextStream ファイル全体を読み込み、その結果の文字列を返します。

ReadLine

TextStream ファイルから 1 行 (改行文字を除く) を読み込み、その結果の文字列を返します。

Skip TextStream ファイルを読み込むときに指定された数の文字数をスキップします。
SkipLine TextStream ファイルを読み込むときに次の行をスキップします。
Write

指定した文字列を TextStream ファイルに書き込みます。

WriteBlankLines 指定された数の改行文字を TextStream ファイルに書き込みます。
WriteLine

指定した文字列と改行文字を TextStream ファイルに書き込みます。


TextStream オブジェクトのプロパティの一覧
AtEndOfLine TextStream ファイル内でファイルポインターが行末 (EOL) の直前に置かれている場合に真 (true) を返します。それ以外の場合は、偽 (false) を返します。値の取得のみ可能です。
AtEndOfStream

TextStream ファイル内でファイルポインターがファイルの最後に置かれている場合に真 (true) を返します。それ以外の場合は、偽 (false) を返します。値の取得のみ可能です。

Column

TextStream ファイル内での現在の文字位置のカラム番号を返します。値の取得のみ可能です。

Line TextStream ファイル内での現在の行番号を返します。値の取得のみ可能です。

 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.microsoft.com/JAPAN/developer/library/script56/jsorifilesystemobjectobjects.htm
   






2003/02/26